自身の「悪の凡庸さ」を思い出す

以前仕事をしている中で起きたことを思い出した。

私はお客様や会社の不利益になることではない行為と捉えていた為、虚偽の報告を半ば無意識的に会社側へ行っていた。この報告は会社側の自分への評価基準となるものであったが、その基準自体に私は問題を感じていた。以前その点に関して意見を述べたが、会社側から問題の解決を受け入れてはもらえなかった。この受け入れられなかったという不満をきっかけに、初めは躊躇していた虚偽の報告は次第に日常的な行為へとなった。

自ら進んで悪を行うものはいない。その行い自体をいいことだと誤って信じているために起こることである。

未だにその報告の基準には疑問は感じており、その基準自体は却って会社の利益につながらないとは考えている。ただこのような行為は常々考えていた「悪の凡庸さ」の一端であり、気づかぬうちに、自らその沼に足を突っ込んでいた事実に愕然とさせられた。

立ち止まって、考えるべきことであった。自らの戒めとして、ここに文を残しておく。